ケ・サラ・サラ

ジムとプールとごはんの日記

全部が優しい

湿気だけを残して青空が広がり、高温で蒸される毎日。梅雨が明けるってこんなだっけ?もっと爽やかじゃなかったっけ?と毎年思う。梅雨明けあるあるだ。

 

近所の交番の入り口にある日「今年もやってきました。頭上に注意してください」と貼り紙が掲げられた。頭上にはツバメの巣。それ以来通りかかるとなんとなく目をやるようになった。ある日巣が壊れて半分のサイズになっていた。その半分しかない巣にしがみつくようにちょこんと丸くなってるツバメがいた。卵を温めているようだった。半分壊れた巣でなんとなく心許ないような不安そうな顔をしてるように見えた。

あれは巣をどうにかしてあげられないのかな…でもきっとすべての状況をわかってて交番のお巡りさんもあえてそのままにしてるんだろうな…と通るたびに気になっていた。

昨日の朝、巣が補強されていた。地方のお土産のお菓子の内箱のような白い薄い箱が、巣に直接は触れないように絶妙な形で折り曲げられ、ガムテープで壁に貼り付けられていた。守られた巣の中からはツバメの雛がピィピィと顔を出していた。

補強のタイミングか…とうれしく感じながら駅に向かった。

 

夜、家でその話になった。息子も同じように観察していたらしく、箱が付いてたね〜ほっとした〜、通りかかった人みんなスマホで写真を撮ってるよと言って、わかる〜撮りたくなるよね〜ママもすごい撮りたかった〜と返した。あれさ、卵を温めてるときは補強とか出来ないんだろうね、きっとお母さんツバメがびっくりして逃げてしまったり、そのまま戻って来ないとか、野生の鳥の習性とかあるんだろうね…とか、交番に巣を補強しろとかかなりの人が言いに来ただろうね、などと盛り上がった。話しながら、こうやってよその家でも話してる人たちがたくさんいるだろうなと思った。なんか全部が優しい話だな。